宇部市文化財

紙本着色南方八幡宮縁起絵巻


施設名紙本着色南方八幡宮縁起絵巻
説明1巻(縦31.3cm、全長8.42m)、2巻(縦31.5cm、全長10.0m)、3巻(縦31.4cm、全長11.28m)です。通常の絵巻は上下2巻仕立てですが、本絵巻は3巻で、江戸時代享保年間に弘済寺が補修した際に上巻を2つに分けたと考えられます。絵は地方の絵師によるものと思われますが、詞書(文字の部分)の筆致は優れています。作者、製作年代は不明ですが、絵の随所に中世の特徴が見られ、室町時代のものと考えられます。南方八幡宮は751年(天平勝宝3年)、厚東氏4代武綱が宇佐八幡宮を迎えたのが始まりで、当初古尾八幡宮と称していましたが、南北に分かれ西岐波に遷ってからは南方八幡宮と呼ばれています。また弘済寺はかつて南方八幡宮の別当寺で西岐波にあり、その関係で本縁起が弘済寺に伝えられたものです。
カテゴリ市指定文化財
サーブカテゴリー絵画
指定日2002-04-15
管理者弘済寺
場所山口県宇部市東岐波丸尾
製作室町時代